言い訳の正体「依存心」を克服するには、「自分が」を主語にして話してみよう

小中学生対象の塾の主な仕事は、小5から中学生の勉強に対する「言い訳」「ごまかし」と日々向き合い闘うことだといわれています。

「やったけど家に忘れてきた」

この「言い訳の芽」は、発覚次第早めに摘み取らなければなりません。

最近おかしいな〜というのはすぐにわかります。最初は軽めに注意します。

「次は持ってきてね」

しばらく様子見をしますが、ごまかしや言い訳が続くようなら、

「次持って来ないとメールするから」

これでたいていは持ってきます。それでも効き目がないと保護者様にメールでお知らせとなります。本当はあまり使いたくない手です。その子は怒られるに決まっていますから。

次に気になるのは、形だけ提出したもの。中を見ると全く考えた痕跡がない、空欄だらけ。

勉強しないお友達が周りにいる場合はそれに引きずられている可能性も大です。人は易きに流れやすいので注意して見ていてください。

「わからないからできなかった」→わかろうとしなければ、わかるものもわかりません。

「先生が教えてくれなかったから」→責任転嫁の典型です。

親であればお子さんを擁護したい気持ちはわかります。

しかし全部わからないとか、調べればわかる漢字までやってないとかは、明らかにサボっているだけです。

お子さんまるごと愛することと、全面的に信用することとは異なります。自分の子を信じたい気持ちはわかりますが、子どもにもブラックな部分があります。(これは仕方がありません)

小学生の頃から言い訳やサボり、ごまかしを癖にすると、中学で修正がきかなくなるどころか、人生全てを言い訳で乗り切るようになります。

言い訳の正体は依存です。「だれそれが◯◯してくれなかった」これだけは口癖にしてはいけません。主語を「自分」にすること。

いわゆる「Iメッセージ」というものですね。これが学習以前に必要な心がけです。

時間がかかりますがこれを徹底して植えこむことが私の仕事だという認識でいます。

(面倒見の良さは諸刃の剣です。問題の解き方を教えるだけなら簡単です。ましてや解法テクニックなど即効性のある麻薬と同じ)

最終的には依存型学習ではなく、自立型学習に導く。そのための長い道のりを今までどおり歩んでいきたいと思います。

塾はサービス業に分類されますが、教育サービス業なので、おもてなしだけをするわけにはいかないのが辛いところです。ご理解ご協力のほどよろしくおねがいいたします。

ホリエモンの近畿大学卒業式での講演です。予測不能な時代を生きる若者へ、レールのない道を歩んでいくために必要なものについて語っています。

堀江貴文 平成26年度 近畿大卒業式メッセージ