【小・中学生の勉強に親はどれくらい関わるか】

こちらもリクエストからです。

低学年から基本的に毎日2時間、勉強時間を確保する工夫をしてみてください。(学校の宿題があるときはそれも込みで。)

①平日帰宅後 おやつ。少し遊ぶ。

②17:00-19:00 準備してあるものに自分で取り組む。(準備は親が事前にしておく。やるものを机に出しておく。)

③夕飯・入浴

④寝る前30分でも親が見る。親が丸つけをする。(しっかりした子の場合、子どもが丸をつけてもよいですが、あとから親が確認したほうが安心です。)

土日も、ちょっとしたお出かけなら、どこかのタイミングで2時間つくります。

とにかく勉強しない日を作らないようにし、「毎日勉強するのが当たり前である」と刷り込みます。

毎日の集中した2時間の積み重ねで、絶対にできるようになります。

ブレない学習習慣は小学生からです。

これが徹底されれば、中学からの勉強も自分でやるようになるはずです。中学からは次第に勉強を自分で完結できるように導いていきますが、中1はまだ小学生気分が抜けきっていないため、まだサポートが必要です。丸つけについては「まずは丸つけの練習」と思って自分でやるように仕向けていきます。正しく丸つけをするのさえも子どもにとっては難しいものです。間違えたまま、適当に丸をつけるのはよくあります。

中学になると量が増えます。親が丸つけをするのにも限界がきます。しかも丸つけを自分でしないと、いつまでも勉強を自分事と認識しません。たとえ中学の間は他人任せで乗り切れたとしても、高校でそれは通用しません。

高校で伸びる子にするためには、小学生からの学習習慣と基礎学力、中学生時代の自律学習力が基盤となります。そうして初めて、大学入試を完全に自力でやり切れるようになります。

今は面倒見のよさを売りにする塾や私立中高が増えただけでなく、果ては大学まで就職の面倒見をアピールしています。本当にそれで良いのでしょうか。

私はそうは思いません。どこまでも他人に頼らないと生きられない子に育ってしまいかねないからです。

子が親を必要としなくなった時、子育てが終わったと言えるでしょう。

それまでは成長段階に応じて適切な距離を取りながら、長くて短い子育て期間を楽しんでほしいと思います。