【あかつき塾のお家芸「自学自習」を小学生から習慣づける】新小学5・6年生、4月からスタートしましょう🌸
「わかるが先か?」「できるが先か?」
塾や学校でよく話題になるテーマです。
また、「成績が上がる」と「学力が上がる」も同様によく混乱されます。
科学的分析をしたわけではありませんが、現場で見ている限り、「わかる」と「できる」は、どちらが先というのではなく、常に循環しているように思います。
例えば納得できない限りは頑として進みたがらない子もいます。そういう子は、一度わかったら後は爆発的な勢いでできるようになります。逆に「できる」だけを求めてしまう子は早い段階で失速します。
そもそも先にも述べたように、「わかる」と「できる」は、二項対立として成立するものではありません。二項対立は、わかりやすいがためによく利用される手段ですが、人を単純思考に陥れるものです。気をつけたいところです。
次に、同一直線上にないものをまるで延長上にあるかのように勘違いしている具体例を挙げてみます。
「できる」→「学力が上がる」??
「できる」と「学力が上がる」とは別の次元の問題です。的外れとしか言いようがありません。
また「成績が上がる」と「学力が上がる」も次元の違う話です。「成績」と「学力」、辞書で意味を調べるだけでもすぐに違いがわかります。
このように、「できる」「わかる」「成績」「学力」は、塾業界内部でさえ、その定義を区別せずに使用されているのが現実です。
以下は当塾での「自学自習」の一例です。
小学生算数を挙げてみます。当塾ではSKP®︎を使用し、敢えて言うなら「わかる」と「できる」を並行して身につけています。
わかりながらできるようになる子、そういう子は例題をよく読み、教材の誘導に従って穴埋めをしていくなかで(例えばわり算の筆算)を一通り理解します。
練習問題に入り、「あれ?ここからどうするのかな?」と思えば、例題に戻り確認しています。「あ、そっか。」となれば、また練習問題に戻ります。例題と練習問題を行きつ戻りつしながら「自分で」習得していきます。
もちろんそばには指導者がいます。行き詰まっていないか、時に手を差し伸べながら自学自習が身につくまで、年単位で腰を据えて生徒の成長を見守ります。
中学生も同じく、基本は5教科とも「自学自習」。小学生からこのスタンスが身についています。「習ってないからできません。」ではなく「習ってなくても、読めばわかりそしてできる。」このように中1の終わりまでにどれだけ仕込めるか、が鍵になります。
一斉授業は英語のみ。口語的表現に傾倒している今の教科書では、日本語を母国語とする日本人が正しく英語をマスターすることは難しいと考えるためです。
「聴く、速く読む、話す」については、新たな取り組みとして採り入れる用意があります。何につけ、よく調べたのち良いものは採り入れ、違うと感じたら修正する、そんな柔軟さを忘れないようにしたいものです。
人は言葉で思考します。そのため言葉をうまく操れないとすると当然、思考もできません。何が正しいかを見極め、自分で論を展開できる、そんな力を身につけた大人になってもらいたいといつも思っています。言葉は力です。
そのためには、小学生から国語の力を伸ばしていきましょう。読んだらわかる子に育てていきましょう。そうして初めて、自学自習ができる子、将来的には思考できる大人になっていくと信じています。