【通知表の「書く力」その評価は本当に正しいのか〜その2】その不安は正しい指導で解消できます

うちの子には「書く力」がない、どうしたらよいのかわからない、とお悩みのかたへ。

当塾では「国語4本の柱」をご用意しています。その4本目の柱である個別指導ご担当の前島先生から「書く力」についてアドバイスをいただきましたので、加筆再掲します。


「書く力」「記述力」という言葉で漠然と考えられているものをきちんと整理すると大きく次のようになると思います。

①文章の傍線部についての内容説明や理由説明を20・30字から70・80字ぐらいで書くこと

②図表や「生徒が書いたという設定の文章」などに関しての意見を100字から200字ぐらいで述べること

③読書感想文を含めて、各種の作文を1000字から2000字ほどで書くこと

これらはそもそもまったく異なったことであって、それぞれに応じた力が必要です。

どれにも対応できる「書く力」などというものは存在しません。

「書く力」に不安をいだいている人がまずしなければいけないのは、上記の3つのうちのどれが苦手なのかということと、自分にとってはどの力が必要なのかということを自覚することです。

ということは、当然、生徒以前に教える側がまずしっかりと認識していないといけないのですが、実際には教える側が大雑把にしか捉えていないので、いたずらに生徒の不安をあおり誤った苦手意識を持たせることになっています。

一般的な高校入試に限っていうならば、②や③の力はほぼ必要ありません(地域によっては②などが必要なところもありますし、推薦などの場合やごく限られたケースでは一見③のように見える課題が出されることもありますが、学校で出される③とは似て非なるものです)。

これらの大きく性質の異なった力(だから当然身につけるためにやるべきこともまったく異なってきます)を、大雑把に「書く力」あるいは「記述力」などと呼ぶことで同一の力だと考えていてはいけません。そのような意味での「書く力」「記述力」というものは存在しないのです。

①の力というのは、基本的に、文章がきちんと読めていれば肝心なところは書けるものです。しかし設問の条件がきちんと捉えられていなかったり、極端な場合は、単純に「どういうことか」と訊かれているのに対して(内容的には完全に合っているにもかかわらず)「こと」で終わっていなかったりというためにバツになってしまいます。それでもバツはバツなので、「記述式の問題ができなかった」とみなされてしまうことになります。

つまり、「書く力」などぜんぜん測られていないのに、「書く力」が弱いと評価されてしまうわけです。

以上 前島良雄先生より


読んでいただき納得されたかたへ。

前島先生の国語個別指導を受けることで、根拠のない不安から解消されます。

正しく測定され、正しい指導を受けましょう。自分に足りない力を知ることは、つまり闘い方を知ることです。

ご予約お待ちしております。