【明和高校が併設型中高一貫校に】現小4生から受験可能に

驚きのニュースですね。この辺りではなんと明和高校が対象になるとは。2クラス分だけですが、今後かなり気になる存在になるでしょう。

あくまでも公立中なので、入学者の選考は私立中学のような学力試験ではなく、名大附属中や愛教大附属中と同じく適性検査の類になるでしょう。

愛知県、併設型中高一貫教育の具体化に向けた検討へ

では適性検査とはどんなものかというと、私が見る限り、教科横断型の問題や作文など、さほど難しいわけではないものの、しっかり読んで考えられる子を選考するのにちょうどよい問題で構成されています。

例えば、名大附属中ですと、絵を描いたり楽譜が出たりもします。国語・算数を中心に社会や理科も基礎的事項+αの力が求められています。

またグループディスカッションや集団面接もあります。討論を進めるリーダーやその補佐をする立場や違う角度から意見を述べる立場、仲介役、黙って聞いているだけ…などに自然に分かれていきます。時間が限られた中で行うディスカッションは、児童の素の姿が露わになるそうです。複数の先生方が見てまわるそうですが、自校に適性あるかどうかの意見はたいていどの先生の意見も一致するようです。

以下は当塾からの合格者のアドバイスですが、「入学後も書く力が求められるので、書くのが苦手だと万が一合格したとしてもその後が辛いのではないか。」とのことです。確かに名大附属中の定期テストは思考力と記述力が必要です。もちろんその前提として基礎学力は必須です。


昨今、書くことがやたら重視されていますが、書けるためにはまず読めなければなりません。豊富な知識と読解力・語彙力が低ければ、それを超える「自分で考えて書く」行為のレベルも低くなるのは明らかです。

ここでいう「書く力」とは感想文や日記やエッセイを書ける力という意味ではありません。いわゆる「日常的行為を書く作文」とは一線を画します。小・中学生ならちょっとした「小論文」が書ける程度の力を指します。大学でいう「論文」の手前の手前のものです。

基礎的学力と読む力・書く力であれば、当塾でまじめに勉強していれば特別な対策をしなくても十分合格射程圏に入れます。

確実な基礎学力とそれにプラスして何がしか「自分を持っている子」、そんな子が名大附属中には合格しています。長くこの仕事をしていると、名大附属中に向いている子はわかります。「知識に貪欲な子」「何かに夢中な子」「大人と話ができる子」「理由に基づいて意見が言える子」「客観的に周りが見える子」…などでしょうか。タイプとして大まかにいうなら、学校では少し浮いてしまうかもしれないけれど、いい味を出している子です。


今後、明和中学がどのような子を求めていくのかはまだわかりません。明和高校は進学校ですから、大学教育学部の附属機関である附属中とは違うものを求めてくるのかもしれません。

現小4年以下の学年が対象です。愛知県の今後の動きを見ていきます。