【ことばの学校】読む速さと語彙は「学習」により身につけるもの

なぜ国語伸ばしにくい教科なのでしょうか? 母国語なのに。

いや母国語だからこそです。

母国語なら自然に身につくものだという感覚が国語を伸ばしにくくしている原因です。

例えば、英語なら主格、所有格目的格というように学習」します。また、主語・述語目的語というように文法として一からやります。(あかつき塾では特に)

しかし、母国語である日本語はどうでしょうか?

特に日本語にしかない助詞。「は」「が」も」など。体系的に習ったことはありますか? おそらくないでしょう。

「これらの助詞の違いを説明しなさいと言われて、適切に説明できる子どもは少ないと思われます。しかたありません。「学習していない」のですから。

主語と述語がねじれ関係にならないように」習ったこともないでしょう。

このように母国語であるがゆえに、小学一年生から基本を習わないまま中学へと上がります。

語彙に関しても同様です。普通に過ごしていたら語彙くらい身についていくだろう油断しがちです。

実際の小学・中学はびっくりするくらい語彙少ないですし、漢字も書けません。高校生になる頃には大きな差となってしまいます。

だから国語は、「学習」する必要があります。

読むスピードに関しても同様です。体の成長に合わせているだけではスピードもそれなりにしか上がりません(速度だけを極めるを推奨しているわけではありません)

ことばの学校を体験すると、自分の読むペースがいかにゆっくりなのか?を体感できます。標準の 1倍速再生が意外と速いと感じるようです。

読む速さも練習です。

音声が目線をリードしてくれるので、週二回続けることで、そのスピードについていくのに慣れていきます。

公立高校入試は45分。現代文二題、古典一題が出ますから、読む速さも大切です。記述もあります。

文法、語彙、スピード、全ての観点から、国語こそ最も早くから学習が必要な教科です。

読めないものは分からないはずです。読めないものを分かろうとするのは無謀です。

「どうしたら国語が上がりますか?の質問は、どうしたらピアノが弾けるようになりますか?と同じです。

答えは、毎日学習し練習する。辞書を引く、読む、書くの繰り返しです。

しかし一人ではなかなかできない。それをサポートするのが当塾の役目です。

ありがたいことに、ことばの学校が人気でアイパッドの台数が足りなくなりそうです。みなさんに国語に対するご理解をいただき、ありがたく思います。

嫌いな子にとって読むことは本当に苦痛です。アラビア語と格闘しているような気分かもしれません。子どもの気持ちになり、うまく導いていこうと思います。