【2025愛知県公立高校一般入試国語の傾向予想】
近年、大学入試共通テストの傾向に合わせるかのように、高校入試でも「生徒数人による会話文の並べ替え問題」が増加しました。
特に2024年の愛知県公立高校一般入試では、「6人もの生徒が登場し意見交換をする」のような難しい並べ替え問題が見られました。6人も登場するのは初です。また大設問三では、複数の解答を選択する問題が5問中、3問もあり完答は難しいものでした。
これらに共通するのは、論を追って文章を丁寧に読まなければ正解できない点です。
論説文は「論理的なつながり」が問われます。例えば「会話文の並べ替え」「論の進めかた」が挙げられます。今後もこの傾向は続くと思われます。
マークシートになり解答形式が楽になった分、問題自体が難しくなったため、偶然に左右されにくくなったといえます。
現代文は、2年続けて論説文と小説の構成でしたが、それ以前は論説文2題の年が続いた時期もあります。今後も小説2題は考えにくいので、論説文は必ず出る前提で、プラス小説を読む練習をする必要があります。
2024年は初めて心情を3つ選択する問題がありました。また「文章表現の特徴」も問われています。
2024年の漢文については、内容が難しい上に、キーとなる箇所に現代語訳がついていませんでした。漢文については選択肢から先に読んで正解の選択肢に目星をつけたほうが時間短縮になります。
2025年は古文の出題が予想されます。古文が2年続けて出題されていないのは初なので、そろそろ古文が出題される可能性が高いでしょう。
全体として、字数が2023年より500字も増えています。大設問一の論説文も大設問三の小説も、ほぼ3000字という長文になっています。また、本文が長文化しただけではなく、設問文も長文化・複雑化しています。それを読み切り、解答する練習をしておきましょう。