「キャリア教育」にはメンターが必要
クラレ調査から、「小6生将来つきたい職業」を引用しました。
男子のなりたい職業上位は「エンジニア、ゲームクリエイター、医師、建築家」
男子は昔から理系が主流ですが、これからは理系の中でも、IT系が強そうです。
完全に主観ですが、できることなら東大理一(90%)東工大情報理工学院(82~84%)名大情報学部(80~83%)名工大情報工学科(前期74%)に!
( )内のセンター得点率は旺文社パスナビ検索結果。
ビッグデータを前に今後は「統計学が最強の学問だ」(西野啓一)という本も出ていますね。だれか生徒さんに将来「統計学」を学んでほしい。そして私に教えてほしい(^^♪
一方、女子トップは「医師」、2位に「看護師」、7位に「獣医師」がランクイン。医学部看護科、獣医学科ともに理系。
女子の理系比率も高まっています。
「リケジョ」(理系女子)という言葉が一時はやりましたが、「女子こそ理系を目指す」という選択肢は大いにあると思います。
たしかに男子の方が理系科目が得意だという傾向はあります。
でもだからといって、女子は理系が苦手というわけではありません。
しかも研究者レベルではなく入試レベルの範疇なら、努力と指導者次第で十分可能です。
中学、高校、大学入試にいたるまで、入試レベルまでなら「数学が得意」とまではいかなくても、他教科の足を引っ張らない程度にはできます。
なぜ女子に理系の道を推すかというと、女性のみなさんはよくご存じのように、女性は年齢によりライフスタイルが変化しやすいからです。
どんなライフスタイルの変化が起こっても、資格のある固い職業に就くことで、自立した生涯を送ることができるのではないかと思うからです。
同様に「安定と自立」といった観点から見ると、教員や公務員も女子が就く職業として魅力的かもしれません。
もちろん、自分が好きな仕事でなければ続けられません。やりたいことが文系の仕事であるなら、その仕事についたほうが幸せな人生になるでしょう。
ただ私自分が文系であるため、もし小中学校のときに算数・数学の能力を引き上げてくれる人生の先輩に巡り合えていたなら、理系の道も開けたかもしれないと思ってしまいます。
単純に選択肢の幅が広がります。
子どもの知っている情報など大人のそれに比べたら足元にも及びません。
お父さんお母さんがご提案する様々なアドバイス、学校の先生や塾の先生、先輩、友達、、周りの影響を受けながら子どもは自分の道を模索していくわけです。
そこに自分をもうワンランク上に引き上げてくれる人がいたら、どんなに人生開けることでしょう。それを「メンター」といいますね。
将来、想像もしていなかった違う世界を見られるかもしれません。
「今は必要ないかもしれないけど、これやっとくといいよ。読んでおくといいよ。いつか役立つから」とそっとリードしてくれる人がいるかいないか。
この差は歳をとるにつれじりじりと広がり、私の感覚では40歳くらいになるころでしょうか、(まだ50年は生きていないからそれから先はわかりません)
埋められない差ができてしまう気がします。
だから早い段階でのメンターの存在というのは、すごく大きいと感じるのです。一人の子どもの人生に影響を及ぼすのですから。
「環境」が大事というのはそのためです。「勉強をしておいたほがいい」というのもそのためです。
挽回はいつからでも可能とはいいますが、わざわざ好き好んで大器晩成型に持ち込む必要はないでしょう。
特に女子。一般的に仕事が板についてきたころにくる「出産・育児」との葛藤。
さまざまな障害を乗り越えて仕事を続けるか、働き方を変えるか、辞めるか。判断に苦しむことでしょう。
だから、どんなに途中でライフスタイルが変わっても、「また働ける!」となったときにいつでも仕事に就ける、そんな資格をもっていてほしい、と願うわけです。
今回は私の思いがかなり入ったものです。さまざまなご意見があると思いますが、こんな思いで育児・教育をしてきました。
女子には、一般的な傾向として、コツコツやる能力、素直さという武器があります。
この武器を最大限に生かしつつ、(昔の私のように)男子と張り合うのではなく性差を受け入れながら、しなやかに生きてほしいと願っています。(だいぶ丸くなった(-_-;))
理系に限らず、「女子のキャリア教育」がもっと社会に広がることを願っています。
実際にあかつき塾でも男子はもちろんのこと、(国語力は大前提として)リケジョを育てていきたいですね。
数学が得意な人って国語も得意なんですよ。論理的な文章力で攻めてきます。みんながんばろう!