【やる気で勉強は続かない】私が思う塾の本当の役割とは

「元々地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」魯迅『故郷』


「やる気がいまいちで…。」

「やる気はあってもなかなかやれない。」

よくあるご相談の一つです。

しかし、やる気なんて待っていても出ませんし、やる気スイッチも存在しません。

仕事のように淡々とやるのが勉強だと思います。そうなるよう毎日継続、習慣化するために塾が存在します。やる気スイッチも敷かれた道も最初はありません。道を作るのです。

わかないことを教えるだけなら簡単です。しかしそれだけでできるようにはなりません。繰り返し定着させる場所と時間を確保し、みんながやっている雰囲気が大切です。(中学生コースで、おちゃらけた態度を取るのは厳禁です。雰囲気が乱れます。)

そしてもう一歩突き抜けたいなら、「誰かに負けたくない。」「親に呆れられたり、馬鹿にされるのが嫌だ。」など勝ち気な部分も必要でしょう。(本来は自分との闘いです。)

繰り返しますが、仕事(習慣)になるまで粛々とやるのが勉強です。実際、年中やる気の子なんてどんなにできる層にもいません。多少、気分が上がったり下がったりする中にあっても、なんとか一定のペースとラインを維持しようとあがいているものです。

不安定な中学時代にペースメーカーとして伴走するのが塾だと認識しています。わからない問題には答えます。ただしそれは塾のごく一面でしかありません。

「ぜーんぶ質問してしまえ。手取り足取りやってほしい。」これでは永遠にできるようになりませんし、自立も見込めません。

良い成績を取りたいなら、何度も教科書・資料集・テキスト・ノートを擦り切れるほど使いましょう。自分で踏み固めて道を作るのです。

現塾生さんが塾から卒業できるくらいに成長してほしい、塾が必要なくなるその日までおつきあいしたいと思っています。