【勉強から自己疎外をさせないために】

本当に身になるやり方をしているかは、問題集を見ればわかります。「家に忘れてきました。」という教科はたいていやっていません。まだ勉強を自分事ではなく、他人事と思っている証拠です。

「勉強は自分のためのものだ」を認識しているかどうかで当然、結果も変わってきます。

「管理」という言葉は好きではありません。学年が上がるにつれ、学校の問題集は当たり前のように自分でやりこめるよう導いていかなければなりません。

「管理」された瞬間に、その勉強は自分のものではなくなってしまいます。「自分のための勉強」から疎外されてしまうわけです。

中学生はまだ精神的に幼い部分もある反面、自我も芽生えています。そのため中学生には適度な距離感が必要です。

少し離れて寄り添う。救いを求めてきた場合には本音で向き合う。中1の間はまだまだ小学生が制服を着ているだけの子が大半ですから、ある程度、手取り足取りが必要です。しかし徐々に一季節毎に、少しずつ手を離していきます。そうしないと、ずっと勉強から疎外された状態となります。

高校入試が一つの目標ではありますが、それよりも大事なことは、勉強から自己疎外させないことではないでしょうか。そこを見間違わなければ、逆に目標校に近づけます。