本当に苦手なのかは、本人が一番よくわかっている。通知表を開く前に。

学校の先生から「〇〇ちゃんは算数が苦手ですね」のような発言をされたことはありませんか?

私はあります。小4の頃、面談で親が担任の先生からそう言われて帰ってきたのです。親も私も「え?そうなの?!」と思ってしまいました。

確かに小4でかけ算の筆算の桁数が多いテストがあり、史上初の40点だったんです!自分でもびっくりしました。その後、コラム的な欄で「つるかめ算」が載っており、勉強する間も無くテストがありました。その頃、調子が悪かったのでしょうか。ピンとこずそのテストも60点くらいだった気がします。

小学生はちょっとできる子にはすぐ「天才、天才!」と言いますよね。

天才でないのに天才と呼ばれていた私がそんな失敗を二回続けてしまい、クラスの男子は大騒ぎです。いやでしたね〜。

しかも担任が、この時に限ってなぜか私の結果だけを発表するんです。いやなBBAでしたね〜 ( *`ω´)

そして面談でも親に「算数が苦手ですね」と植え付ける発言。たった2回の失敗で。おかげ様でしつこく今でも覚えています。( ̄^ ̄)

先生の発言って大きいですね。自戒を込めて気をつけようと思います。

このように「苦手」と言うには早すぎるケース、実際に多く見られます。他者から言われる場合と、自ら言う場合。

早々に自ら「苦手」と言う場合は、自己防衛のケースかもしれません。

苦手」と言ってしまえば、「だから仕方ない」と続けられるので楽なんです。

私はその場合、「本当に苦手なの?まだ全力出してないよね?」と生徒に言うことにしています。

すると間違いなく嬉しそうに「はい!まだ余力あります!」ときます。「じゃあ次は期待している」と言えば「はい!」と前向きになります。

だからテスト結果を拝見したとき、絶対にけなしたりしません。ましてや「数学が苦手だね」などと植え付ける発言はしません。

この単元を復習できる教材を探しておく」と言うと、本人もうなずきます。「苦手だね」と言い放って終わらない。生徒にも「苦手だ」と思い込ませない、発言させない。間違えやすい単元として分析し、対応すればよいだけ。

言葉は事実になりますから、選んで使うよう気をつけているつもりです。適切でない発言をしてしまった場合には、謝ることにしています。

本当に苦手か苦手でないかは本人が一番よくわかっています。たいていは皆、努力不足なだけです。そんなときは「努力不足だった。次はがんばる」でよいのです。

さあ、今日は終業式。

通知表を見る前に、保護者様にこのブログを読んでいただき、お子さんのやる気や未来を削ぐ発言をなさらないことを期待します。