【若い世代に伝えたい本】塾長読書記録②
【本のバトンリレー2日目】
「世界情勢地図」パスカル・ボニファス
(ディスカヴァー・トゥエンティワン出版)
思えば幼児のころから地図が大好き。今でも小中高生向き地図帳を見ているだけでわくわく。
各中学で配布されている「アクティブ地理」などの地理資料集、みんなちゃんと使ってる?地理を勉強する時、地図帳と「アクティブ地理」を横に常に出しておこうよ。
地理のテキストにも地図は載ってるけどね、実際に地図帳を開いてみようよ。教科書・地図帳・アクティブ地理・テキスト。これだけで4回は位置を確認できたり、図やデータ・写真を目にすることができるよ。
視覚情報は印象に残りやすいでしょう?
地理こそ教科書やテキストの文章だけでなく、視覚でインプットしていくといいと思う。
「もっと効率的に覚えたい?」「覚え方を教えてほしい?」そんな声が聞こえてきそうだね。でも要点のまとめや一問一答形式だけやっていても、断片的な知識しか身につかないんじゃないかな。何でもそうだけど、つながりがあるから記憶に残るんだよ。だから社会用語単語帳を作ることを私はおすすめしないな。
今、小中学生のみんなには、まだこの「世界情勢地図」は難しいかもしれないけど、高校生なら充分読めるよ。ぜひ手に取ってもらいたいね。
でもこの本にはテストや入試で出るとか、そんな答えが書いてあるわけじゃない。
わざとそうしてあるんだ。あくまでも「世界の読み解く鍵」を提示するに留めてある。なんでかっていうとね、「各国の人たちがみな同じ見方で世界を眺めているわけではない」からさ。
【4部構成】
1 過去における大きな転換点
2 グローバル化した世界についてのさまざまな解釈
3 世界のさまざまなデータ
4 それぞれから見た世界
これからみんなは、多様性に満ちた世界を歩んでいかないといけない。答えなんかない。だから「やり方を、答えを教えてください」と待ってるだけじゃ仕事にも就けないんだ。
参考書と違って、本って答えは書いてないんだ。感動やヒントをくれるだけ。だからこそ、そこから自分で想いを馳せたり、考えを発展させていけるわけ。
何にでも答えがあったらつまらないでしょ。それを探しにいこう。
「世界情勢地図」
世界について知りたい!そんな好奇心を刺激するヒントをいっぱいくれる、そんな本だ。ただの地図帳ではないから面白い。
さすがディスカヴァー21が出している本。社長は干場 弓子 (Yumiko Hoshiba)さん。社長であり、編集のプロフェッショナル。
ご本人に会う(見る)ためだけに東京まで日帰りしたくらい。ツーショット写真は撮らせてもらった♬ 昨日「編集教室」までユーチューブで見ちゃった。
これからも新刊が出たら必ずチェックです。