【わからない時の解決法を知る】わからない問題を教えるよりも大切なこと

↑中学生コース。理想的な学習姿勢を身につけ、高成績を維持するためには、「小学生からよく読み自ら考え、その上でわからない時の解決法を知ること」が大前提です。勉強に関してはいえば、素直さも必要です。


「わかんない」

目はあさっての方向。

もちろん読もうともしていない。

読みたくない子に日常的に見られる光景です。

「わかんない」と言えば楽です。「教えてくれないのが悪い」と自己防衛できます。

本当に読んでもわからないのか、ただ面倒くさいだけなのか、私たちにはわかります。

「わからないところを教えるのが塾」そう思われているかたが大半でしょう。もちろんそうですが、それがメインではありません。

長い間、通ってくださっている塾生さんなら、この意味をわかっていただけているでしょう。

「じゃあ、教えてくれないの?」

それは違います。

対応は塾生さんに応じて異なります。自席で少し落ち着いて考えればできるはずの問題を甘えているのか、早く終わらせたいだけか、本当にわからないで言っているのか、は普段の様子からわかります。

当塾の小学生への指導方針は、「よく読みよく考え自分一人でも勉強ができるよう育てる」です。

当塾では、こうした小学生コースの存在により、今の中学生コースが成り立っています。

ですからありがたいことに、中学生コースには上位層も多く在籍しています。彼らは、何よりも「わからない問題の解法」ではなく「わからない時の解決法」を知っているのが強みです。

当塾では「わからないときの解決法」を仕込んでいきます。これが勉強ができる子になるための基本です。基本が染み付いていると、他の場面においても汎用性が利きます。

中学も半ばから入塾すると「勉強のしかたがわからない、だから勉強しない、できない」となりがちです。でも当塾ではそれは一旦、傍に置いておきます。

それでも周りを見ているうちに「ここはとりあえず自ら勉強しないと何も始まらない塾だ」と気づきだします。勉強のしかたはそれからです。自発的な勉強の場を提供する、これが塾の役割です。

塾の役割の第一は、わからない問題を教えることではなく、その時の解決法を身につけさせること。後者のほうが将来的に見てはるかに有用性が高いのです。

自学可能な中学生になるよう小学時から育てるのが最善です。

質問にすぐ答えるだけなら簡単です。

「問題への向き合い方」を良い方に変えていく、これが中学生になりどれだけ役立つかを私たちは知っています。

年長・中学年くらいの子のゴネゴネは様子を見ています。ふてくされたりもします。そこはゆったりとした鷹揚な気持ちが必要です。最終的に助け舟は出しますが、すぐには出しません。「すーぐ聞きにくる子」のできあがりになります。「プリントだけ埋めてできた風を装う」ようになります。

ラクやごまかしや手抜きを覚えさせない。

思うように進まなくてもそこを克服しない限り、自ら勉強してわかり、そしてできる、ようにはなりません。

小学生コースは中学生コースへの準備だと思い、根気よくおつきあい願います。