【聖霊高校 「現代文・小論文講座」前島良雄先生】『音楽って何だろう?学校では教えてくれない音楽の話』

11/30 当塾の国語個別指導担当の前島良雄先生が聖霊高校で講演されました。

以下簡単に講演内容をまとめました。

・小中の国語教育の課題—漢語の構成の重要さ

・入試現代文(特に芸術分野)に要注意

・情操教育に利用される音楽

・音楽は人の闇の部分も暴きたててしまう。(光と闇の両面を知っておくと多角的にものが見えてくる。)

・「本当に素晴らしい作品は素直に接すれば自然に心に訴えてくる。ただ感じればよい。」という誤解がはびこっているがこれは間違い。

・クラシック音楽は高度で複雑なもの。予備知識が必要。すぐにはわからないものに対する耐性を。言葉では到底表現できないもの、すぐには理解できないものは人生を豊かにする。


聖霊高校「音楽って何だろう?- 学校では教えてくれない音楽の話」前島良雄先生

1.「音楽」は「音」を「楽しむ」はまちがい

漢語の構成から国語教育を問い直す。

2.歴史的な意味での音楽~光と闇

例)七年戦争 軍楽(マーチ)でトランス状態に

3.現代文「芸術分野」における問題点。

著者や作問者の知識不足・誤解・誤読の多さ

「音楽って何だろう?学校では教えてくれない音楽の話」FBwatch(42秒)なのでぜひご覧ください。


なぜ前島先生は音楽のお話をよくされるのでしょうか。国語と音楽って関係あるの?音楽は勉強という感じがしないけど…。と最初は私も思いましたが、「表現」という点で共通しているとか。なるほどですね。美術も同じく。

音楽や美術は「楽」や「美」のような漢字が充てられてしまったために、「楽しむもの・美しいもの」と思われてしまっただけでこれら「芸術分野」はれっきとした「美学」という学問であり東大にも学科としてちゃんと存在します。

前島先生は主にクラシック音楽を通し、個々の学問を切り口を変えながら総観できる博学多才な先生です。底知れぬものを感じます。私だけでなく昔からのお知り合いからもよく同じことをうかがいます。

もちろん塾の先生ですから、学年に合わせ難しいことを噛み砕いて説明し、個性に合わせつつも総体として力を伸ばすのに心を砕かれています。せっかくですから受講生は時間内は全てを吸収するつもりで受講してほしいと思います。