【大学入試に対応できる英語力】日常生活での英会話力とは異なります。

中学生・小学生のみなさんにはまだ先の話でしょうが、大学入試の動向まで目を向けておくと今の学習のありかたを見直すきっかけになります。

当塾では、発音・アクセントについても説明してきましたが、先だっての共通テストから出題されなくなりました。英語の基礎力を測る語句整序問題も同じくなくなりました。

私的には「これでいいのか?大学入試」と驚きを隠せなかったわけですが、以下の記事で同様の議論がされています。

また、中学の教科書がコミュニケーション英語を重視するあまり、「なんにもわかっていない」生徒を量産することを危惧していました。ですから当塾では、「大学で英語の論文が読める」を目標にその基礎を培う方向でやってきました。文の要素(SVOC)・品詞・文構造(句・節)の説明もしてきました。これについても以下の記事で同様の意見が出されています。

日本人にとっての英語は「母語のように」簡単には慣れ親しめません。「外国語」です。ですから圧倒的に異なる言語として一から正しく学んでいきましょう。(英語マスター後における第二外国語としてのフランス語・ドイツ語等とは習得過程・方法は全く異なります。)


EduA 大学入試共通テスト

(以下、上記リンクより引用)

阿部公彦・東大教授(英文学)】

リーディングについては、特に後半の長文問題について「感想めいた内容が長々と書かれているだけで、これまでのセンター試験に見られたような、英語らしい論理構成で書いてある評論とは異なるもの」と批判。リスニングについても「内容が薄いものが多く、『本当に英語力を測っているのかな?』という問題が多いと感じた」としています。阿部教授と同様、発信力(話す・書く)の基礎を見るためのアクセント問題や語句整序問題を廃止した点について「不可解」とし、「今回の共通テストで出題されたような英語問題で高得点を取ることを高校英語教育の目標にしてしまうと、将来、英語圏の大学に留学したとしても、授業についていくことも議論をすることもできない」と懸念を表明しました。


今後も英語教育改革に振り回されるでしょうが、基本は変わりません。詳しくは後日、動画とPDFで配信します。(河合塾講師森千尋先生)