【愛知県公立高校入試 Aグループ国語】解答・分析速報
現代文は説明的文章が二題出題された。
やや抽象度が高く読みにくいと感じる人も多かったと思われるが、2020年度Aグループの問題文に比べれば読みやすいものであった。文章量は例年並み。
近年多く出されてきた「生徒の意見」や「生徒の話し合い」などの形を装った問題がなく、また、センター試験や共通テストなどを意識したような新傾向の問題もなく、基本的な形式・内容の問題ばかりであった。
一の(四)の要約問題は、以前からの定型と言ってもよい形の出題であったが、条件として出されている3つの言葉をつなぐだけでなく、文末を「苦しいものである。」または、「苦しくシビアなものである。」という形にまとめるのがかなり難しかったと思われる。
例年のことであるが、一の(五)や(六)のように、文章の表現に目をつけたり、段落の関係を捉えたりする問題は多くの人が難しく感じたと思われる。
語句の問題では、二の(二)の、「篤実」を答える問題で差がついたと考えられる。
古典は古文が出題されたが、理解のしやすいものであり公立高校入試として適切な難易度だった。