【読書に興味がない子は理科系から入ろう】

【Book Cover Challenge 7 days】day 2

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今回ご紹介する「ソロモンの指輪」-動物行動学入門-は、コンラート・ローレンツがいかに動物がすばらしいものであるかをどこまでも自然科学として事実に忠実に述べたものです。だからこそなおさら、動物に対する彼の興味と愛情が緻密に丹念に織り込まれた永遠の名作なんでしょうね。

これを読むと私たちは、生物学でいうヒトとしても社会的な人間としても、動物の原理に従って動いていると感じざるを得ません。自然の摂理に従い自然体でいた方が個々の能力(ここでは美)が高まっていくように思います。特に多感な高校生くらいの年頃には。

昔読んだ本でしたが、今回新たに読み直してみると当時とは異なる視点からの発見がありました。何度も読む価値のある本を子どもたちには与えたいですね。

難しい漢字にはルビがふってあるので、中学受験予定の小学高学年、理科好きな男子、あるいは単純に本好きな子であれば読めるものです。「魚の輪舞」あたりは理解を促す挿絵もあり、場面のイメージ化を助けてくれます。ちょっとおませな小学生から高校生にお勧めしたい一冊です。生物のありのままの姿を淡々と描いているようでいてロマンティックに描かれた部分もあり、終始ワクワクする内容となっています。


幼児から低学年向き↓「むしむしレストラン」は下の娘のお気に入りでした。


高学年から中学生向き↓(ことばの学校Eグレード)