【大学共通テスト】試行調査結果から。正答率が低かった科目について
特に正答率が低かったのは、以下の3科目。
生物32.63%、数学1・A 34.54%、物理38.86%です。
まずは生物について。生物は文系の学生が選択することが多いと思いますが、生物は意外と高得点を取りにくい科目です。そうは言っても文系であれば、生物が無難でしょう。取れる部分だけは確実に取る作戦でいくと、他の科目に影響が少ないと思います。
物理は、言うまでもなく理系の学生向きです。数学が得意でなければ物理も苦戦が目に見えています。物理は数学以上に得手不得手がはっきり出ます。暗記が少なく、一つ(大きな)山を越えると、得意な学生はどこまでも突き抜けられる科目です。センターでは生物と違い、高得点を狙いやすい科目です。
化学は、勉強してもふわふわとつかみどころがなく、なんとなくはわかるけどいまいちフィットしてこない科目だとよく聞きます。そして暗記が多い。特に有機化学が大変です。早めに取り組まないと間に合いません。
地学については、入試科目として選択できる大学が限られているので、志望校に幅を持たせにくくなります。
生物・化学・物理からの選択が無難でしょう。
とにかく理科は、浪人生と現役生で最も差のつく科目です。現役生は理科がネックになります!早め早めに対策し、仕上がりの精度を高めておきましょう。
数学1・Aは、センター試験ではとにかく時間との闘いでしたが今後は、複数の資料や会話文を提示して考えさせる問題が多く、入試センターは「問題の意味を理解するのに苦労した」と予測しています。
これはほんとうに日々感じていることです。高校入試の数学も理科も、難しい問題というのは「日本語がわかるかどうかが8割じゃないか?」と思うことが度々です。じっくり設問文を読み込むこと、条件を書き出してみること、図に書くこと、でだんだん道筋が見えてきます。
大学入試なんて、高校一年生以下のみなさんには、まだ遠い先のことのようですが、国語力だけはつけておきましょう。「なんで勉強してるのに伸びないのかな?」の根本的原因は、もとをたどると「問題の言ってる意味がわからない」です。
教科書以外の文章にも触れ、早く正確に内容を把握できる、ことを目標に明日からまた頑張りましょう!