【大学共通テスト】試行調査結果から。科目選択の視点について
現高一生から下の学年のみんなが受けることになる「大学入学共通テスト」の試行調査結果が発表されました。
大学共通テスト試行数学・物理・生物で正答3割台 (日本経済新聞)
予測では平均50%台だったようですが、国語は46.92%。国語力が他科目に影響することは明らかです。
以下はあくまでも私の経験からの意見です。
まずは正答率が高かった地理B、世界史B、英語(リスニング)について。
地理B 60.02%は、理系の学生が選択することが多い。暗記事項が他の社会科目より少なく基本事項を押さえていれば、その場でデータを読み取ることでまかなえる側面があるから。中学までの地理を基礎としているが、同じ感覚ではできない。別物と考えたほうがよい。暗記は少ないが、その場で考えるため点数的にブレが出やすいと言われる。分析力、思考力が必要。
世界史B 59.24%は、文系の学生が選択することが多い。暗記事項含め、世界各地で同時期に起きている出来事を関連づけて理解するには膨大な時間がかかる。量も多い。日本史のように縦軸だけでなく、世界という横軸の広がりには際限がない。加えて基礎的地理力は必須。文系にしかお勧めしない。日本史のほうが楽そうに思えるが、その分細部まで突っ込まれるから意外と難しい。世界史の学習量は多いが、地理や日本史より点数的には取りやすいと言われる。
英語(リスニング)59.09%は、英語4技能の必要性の高まりに対応し、早くから対策した結果だと思われる。ネイティブスピードで高1から少しずつ練習するとよい。昨年度から既に問題傾向に変化があり、聴き取れれば正解できるものではなく、会話から素早く状況判断をする力が必要となり戸惑う内容に。耳だけ鍛えてもだめで、文脈読解力が必要。
お勧めを見つけたので後日紹介。聴き取れないと話せないということを逆手に取り、スピーキングができればリスニングもできると考える。スピーキング力に注目した学習法を紹介。
将来的に科目選択する際の参考になれば幸いです。
正答率が低かった科目については、また別ブログにて書きます。