中学生、伸びる伸びないはサポートの中身

「中学生になったんだから、放っておけ」

「中学生になったんだから、勉強くらい自分でやらせればいい」

子どもの勉強についてよかれと思って口出しするお母さん。それを見かねたお父さん。ついつい言ってしまいます。内心、お母さんもそう思っています。

たしかに、社会に出たときのため、自力で生きる力を身につけさせるのは必須です。しかし、何のサポートもなしにいきなり、中学生になったから自分で、には無理があります。

自転車にまだ乗れない子どもに、いきなり大きい自転車を与え、さあ後ろからついて来いと言っているようなものです。

なぜ、親は「中学生になったら自分で」という考えかたに陥りやすいのでしょうか。

それは勉強に関して誤解をしているからです。


そもそも小学6年生の次は、なぜ中学1年生なのでしょう? 小学7年生がいてもよくない? 成長速度はそれぞれなんだから。

文科省が「小学校は6年制」と決めているから小学7年生でいられなくなる。だから自動的に中学生になる。制度面の規制。それだけです。

だから実は、、制服を着るようになっただけで、中身は大して変わっていません。当たり前ですよね。

こどもの成長は、ゆっくりと段階を踏んでいくものです。


勉強に関しても同じ。中学生になった途端、突然一人で勉強できるようになるわけがありません。

一人で勉強できることが少しずつ増えていくに過ぎないのです。だから必ずサポート役が必要です。つまり学校、塾、親です。

ここでよくある誤解を一つ。それは親が行うサポートの中身についてです。

親が行うサポートとは、「勉強の中身を教える」ことではありません。「勉強の仕方」をサポートすることです。

わからないときはどうやって調べたらよいか、自分で調べてもわからないときは誰にアドバイスを求めたらよいか、を教えること。それが親が行うサポートの中身です。


そして一番大事なことは、成長を待つことです。まだ小学7年生かもしれないのですから。今この時も、こどもはゆっくり成長している途中です。

ここは人生経験の長い親のほうが耐えるしかありません。

ところがある時から、水面下で進行していた反抗期が表面化してきます。中2くらいでしょうか。ついにきたな!という感じ。

反抗期の子どもは、必死に向かってきます。元気なお母さんだと(例えば私) 「さあ!こい!」とばかりに全力で対抗したくなります。が、たいていは不毛な争いに終わります。


そうこうしているうちに、自然と子どもから離れていきますから大丈夫です。健全な成長過程です。

手を離して目を離さず。愛情さえ注いでいれば、自己肯定感の高い大人に育ちます。

自己肯定感が高いと幸せな人生が送れます。ダメ出しの教育ではなく褒め育て(鈴木明男先生談)です。一緒にがんばりましょう!

そのためのあかつき塾です。いわゆる「中1ギャップ」を小さくしたい。そのために小学生のうちから、勉強の中身を教えることはもちろん、勉強の仕方も教えています。

水を与えるのではなく、井戸の掘り方を教える。魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える。

具体的には、言葉の意味がわからないときは、意味を教えるのではなく、辞書の引き方を教える。計画を立てられない子には、計画を立ててやるのではなく、立て方を教える。全ての教科においてそんな方針でいます。