【国語のテストで時間が足りなくなる人へ】本文をじっくり読む練習を重ねるうちに変化が起こります。

・国語のテストで時間が足りず、本文が読みきれない。焦る。間違える。

・他の教科も読む力が足りないのが原因で伸び悩んでいるのではないか。

こんなご相談をよく受けます。

その原因の一つは、読むのが速すぎる、雑であることにあります。

速く雑に読んでも、いざ解く段階で頭に残っていなければ、設問を読んだあとまた本文に戻らねばなりません。

勘違いされやすいのですが、本文を速く読んでゆっくり設問に答えるのではありません。

本文をじっくり読んだあと、設問に素早く答えていくのがセオリーです。読むのに慣れてくると強弱をつけて読むコツが次第につかめてきます。(要点とおぼしきところはじっくり、具体例は速めになど。)

ただあまりにもわからない言葉や、本文中で話題にしていることがらに対するバックグラウンドがゼロの場合、ゆっくり読もうがわからないものはわかりません。もちろん速く読んでもわかりません。

まず家庭で取り組める第一歩は、語彙力をつけることです。そして人文科学・自然科学・社会科学といとたジャンル別によく出題されるテーマについてのバッググラウンドを育む必要があります。

そこで、文章を読む際にベースとなる知識を得ることができる参考書を挙げてみます。中高生や大学受験を控えている年代のみなさんにお薦めします。

「大学入試」と銘打ってあるものもありますがそうでもありません。「高校入試」、場合によっては「中学入試」でも知っておいたほうがよい語彙がたくさんあります。

ぜひ書店で手に取り確認なさってください。「まだ早い」と思っていても意外とすぐ「その時」はきます。

机に向かう時間だけが勉強ではありません。通学電車内、何かの待ち時間にスッとカバンから出して読めるよう携帯するのが癖になると、いずれ強い武器になります。

入試が差し迫っている人は「過去問」が最良のテキストです。7年分もしっかり読めばいやでも慣れてきます。質と量で実力を培っていきましょう。