【なぜ中1英語は難しくなったか】新小6生・新中1生へ

なぜ昨年の教科書改訂から、中1に上がるなり英語が苦手になる子が増えたのでしょうか。

その理由は、中1の4月〜5月の段階で「基本的な文法は小学校でやってきている」のを前提にしているからです。

今までは半年以上かけてきたはずの文法内容が一気に登場し、しかも日本語を母語とする初学者が混乱を招くのを気に留めない構成になっています。

ですからその時々で文法的に整理をつけていかなければなりません。さもなければ、その先は延々と「なんとなく」通り過ぎていき、こまごまとした、しかしながら根本的な間違いを繰り返すことになります。中2・中3の内容からいくら勉強しても成績が上がらないのは、まさに中1の土台があやふやだからです。

このように、英語が好きな生徒と好きではない生徒との差が以前に比べどんどん広がっています。これを未然に防ぐには、小学校から中学校に上がる時期にしっかりと橋渡ししてやる必要があります。

以上の事情から、今年度は「中学準備英語コース」を小6の4月スタートに変更しました。「小6の9月からでは一部の限られた子しか間に合わない」そう感じたからです。

また少し慣れ次第、英語を頭からそのまま理解する目的で作成されたリスニング・リーディング用教材を導入します。これは文法教材とは異なり身体で身につけるためのものです。文法は最も大切ですが、世の中の流れを無視するわけにもいきません。

新小6を迎えるかたは、ぜひ4月から「中学準備英語コース」で文型をがっちりと系統立てて学んでいきましょう。わかりやすく丁寧な解説とボリュームのある基本教材を使用して指導します。

それより下の学年のかたはYOM-TOXをお薦めします。新小6からはYOM-TOX+中学準備英語をお薦めします。(余力がなければ中学準備英語でしょう。)

中学受験生についてはこの限りではありません。YOM-TOXを細く長く受講いただき、中学合格後にその勉強体力をすべてを中学準備英語に注げば追い上げ可能です。(+数学)