【過去問・模試の活用法】
年末、『愛知県版公立高校4年間問題集』をお渡ししました。過去問をうまく活用法する方法を示しておきます。
まず念頭に置いておいてほしいのは、「過去問をやることは、あくまでもうまくアウトプットする練習であって『勉強』ではない」ということです。過去問をやることで勉強した気になってはいけません。「何年分やったか」も関係ありません。
大切なのは「取り組みかた」です。
①「当たり」「ハズレ」だけで終えない。
②間違えたものは解説を見る前に、一から解き直す。
②二回目も間違えたら解説を見る。
③解説を読んでわかったら、今度は解説を閉じて解いてみる。それでできたらその場はとりあえずよしとする。ただし必ずチェックを入れ、付箋を貼り、後日解き直す。
④特に理科・社会は、周辺知識の確認も踏まえ、教科書に戻る。
⑤後日復習した際に再度間違えたら「マイ苦手ノート」に追加する。
⑥特に数学を苦手とする人は全問解き直す必要はない。大問一を含め、今取れた得点の二割り増しほどを確実に取れるように。できそうな分野の問題を確実に取りにいく練習を。
⑦苦手分野を克服するには、分野別問題集をやりこむこと。
⑧国語は本文をじっくり読み返す。「本番でじっくり読んでいたら間に合わない。」という人もまずは落ちついて、本文をまず精読する。その後、設問を読み解答に見当をつける。そして設問内容を頭の片隅に置きながら、見当をつけた本文の該当箇所に戻る。(説明の棒全部の前後だけを見て正解を導き出せるとは限らない。)なお、設問の棒線部は棒線部分だけではなく、棒線部の引いてある一文全体を読むこと。解答を導くヒントが隠されている場合がある。
「解き直しをじっくりやれるか」で過去問をうまく活用できるか否かが決まります。
結果を出したいのであれば、過去問を解きまくればいい訳ではありません。
そもそもゆっくり解いても解けない人がいくら過去問演習してもできるようになるわけがないのは明らかです。まずは質、次に量です。
その後「質も量も求める」ようにしていきましょう。まだ2か月あります。中学生の怖いところは、2ヶ月あれば伸びるところです。前日まで諦めずに丁寧に取り組む人のところに志望校合格が舞い込みます。