【読む力と書く力】圧倒的に「読める」が先
「本を読みません。」
それはきっとまだ面白いと思える本に出会えていないからでしょう。
面白ければ気づいたら読み終わっているはずですね。必要なのは「速く読む練習」ではなく、「面白いと思える本との出会い」です。
「でもテスト中に読み終えられなかったら困ります。」
たしかに。しかし速さは面白いと思える本をたくさん読んだ結果、自然についてくるものです。
わざわざスピードアップやあらすじを捉える練習をする必要はありません。実際に文章を書く仕事をしている人たちが、速読とか瞬読とかの訓練をしていたなんて聞いたことがありません。結果そうなっただけのこと。
それよりも味わいながらじっくり読んだほうがはるかに身になると思いませんか。
要は読み慣れることです。「うまく読めるようになれば、あとはちょっとしたコツで書けるようにもなります。」「記述力に不安を抱きすぎる必要はありません。」
これは私も高校入試のときに覚えがありますが、読めているから書けるのであって、記述力うんぬんというほどのものは必要ありませんでした。
小学校のうちからたくさん読んでいるうちに正しい言い回しは自然と身につくものです。お子さんが興味を示したジャンルからで構いません。
ことばの学校は厳選された良書揃いです。読むだけでも楽しく役立ちますが、出てきたことばの確認シートがついているのでおすすめです。
【おすすめ】
『中高校生のブックトリップ』(河合出版)
1990年出版ですが、いい本です。Amazonに在庫がほとんどないのが惜しいです。当塾では貸し出し可能です。
「本書は、多くの若い皆さんが、実際に読んで親しむことができるように、興味深いもの、感動的なもの、考えを深めたり広げたりしてくれるものなどを、様々な分野から選び出したものです。」(商品解説より)