【Oxfords Reading Tree による多読授業「多読は広く深く」】ことばの学校 英語版 Yom-Tox 導入検討中

当塾では、ことばの学校 「読むとくメソッド」の英語版 「Yom-Tox」の導入を考えています。背景には来年度から始まる大学入試共通テストがあります。


「共通テストのリーディングもリスニングも、グラフや表の読み取り、図や絵の判別が求められる問題の出題が予想されます。こうした力は英語自体の読解力や聴解力とはまた違ったものなので、苦手な人はなるべく早めに手当てをしておきたいですね。」( 河合塾英語講師 宮下卓也『英文解釈のオキテ55 』on Twitter )

聴き取るだけなら余裕でできるという状態でないと、図や絵の判別までできませんね。

英語が難化するのは目に見えているので、昨日、【Oxfords Reading Tree による多読授業】のセミナーに参加してきました。

8年ほど前から興味がありましたが、基本学校向け、しかも意識の高い東大寺学園・西大和学園・鴎友学園・湘南白百合小・中くらいしか実施していませんでした。愛知県遅れていますね。

絶対に需要があると思いましたが、国内3位の規模である鶴舞図書館にさえ導入を拒まれました。

それが2年ほど前、ようやく塾向けにことばの学校 英語版 「Yom-Tox」として商品化されました。しばらく様子を見ていましたが、効果が確認できる事例が上がっており、明利学舎の鈴木先生からのお勧めもありましたので「間違いない」と結論づけました。( ことばの学校 「読むとくメソッド」も鈴木先生に勧められました。)

パッケージ化したツールを導入するのは簡単ですが、そもそもの母体を辿り全体像を把握し納得した後、本当にいいものだけを導入するのが当塾のポリシーです。

そこでYom-Tox導入前に、まずはその母体となっているOxfords Reading Treeのセミナー内容をまとめてみます。

共通テストは、リスニングなのにイラストの中やグラフ・テーブル表の中にしか答えがない場合もある

リスニングはできて当たり前。それプラス「観察力」が必要。

リスニング力を鍛えながら観察力をも養うには、絵本を隅々まで見る癖をつけることが一番。多読といえばペーパーバッグを思い浮かべるが、いきなりは無理。小学生はもちろんのこと、中学生だろうと絵本から入るとよい。

絵本はイメージ力を培う。絵本を隅々まで見ることで場面を思い浮かべる力(イメージ力)がついていると、文字だけの文章からでも場面が思い浮かぶようになる。

子どもに「絵を隅々までよく見るように」と言うからには、それなりの仕掛けが必要だが、Oxfords Reading Treeにはその仕掛けが満載である。

こんなふうに実物の絵本を示しながら述べられました。

こうしてみると、国語について普段からお伝えしていることと重なる部分がなんと多いことでしょうか。

多読は「広く深く」であり、決して「速く浅く」ではない。

以下は持論ですが、うまく読めるようになれば速さは自然についてきます。長い文章でも強弱をつけて読めるようになります。主張部分なのか、具体例なのかで読みかたに強弱をつけられるようになります。

そして大事なこととしてもう一点。

「英語の多読においても、母国語がしっかりしている子のほうが明らかに習得が速い。」(プレゼンター諸木先生)

本当にそう思います。毎年実感します。

例)

「日本語がしっかりしてるから、勉強時間を確保し環境さえ整れば伸びるな。」また反対に「数学だけ今はできているように見えるけど、数学も一定ラインまでしか伸びないな。英語は3年で混乱するな。」など。

受験前に伸びる子は、必ず日本語を正しく読む力があります。それを高めることは何よりも先に重要です。

したがって、Yon-Tox(英語版)よりも、今の読むとくメソッド(日本語版) のほうが優先順位は先になります。

まずは国語、そして英語。この順を忘れずに導入していくかを検討します。

まずはお知らせまで。