【人間たる所以は言葉にある理由】 塾長実体験より
言葉というのは、使わないと忘れていくもの、退化していくものです。
使わない機能は退化していく、というのは本当ですね。
以下実話です。
乳幼児を育てているときがそうでした。単語が出てこないのです。
昼間、密室で2歳差の乳幼児とだけ接していたからです。
今のようにスマホもなく、外部と接する機会がありませんでした。自宅、公園、スーパーの三角地帯の往復で一日終わります。お母様がたには共感いただけると思いますが、本当に自分の時間がない。
1日が25時間なら、、最後の1時間は自分だけの時間に、と願ったものです。
あの社会から隔絶された感じ。どんどん社会から離れていく不安…もう働ける自信がない…と感じていた5年間でした。
下が幼稚園に入ると同時に、幼稚園で週2日だけ各1時間半、幼児教室の補助スタッフを始めました。読み書き計算系です。
そのわずかな時給のありがたかったこと。月数千円でしたが、働いた対価をいただけることの喜びが蘇り、とても感謝したことをはっきり覚えています。
仕事を始めるとまたすぐに単語が出てくるようになりました。同時に、生きている感覚も蘇りました。
ヒトが人間であるために、言葉は非常に重要です。ヒトが人間たる所以は言葉を操れること、文字による伝達が可能なこと、ではないでしょうか。
ただし自分を守るための武器ではなく、相対的視野に立ち他者の意見に耳を傾けられ、その上で意思を正しく優しく伝えられること。攻撃するためではありません。
言葉には言霊が宿るというように、使う言葉は使う本人をも支配します。
ぜひみんなが将来、優しく正しい言葉で周りを包めることができるようになってほしい、と自戒を込めて願っています。
そしてお母様自身も自らを大切にしてほしい。家庭外に自分の居場所を見つけ活躍してほしい。
私も例に漏れず、かなりの年月を子育てに費やしました。後悔はしていませんが、同年代の男性と比較すると、仕事のキャリアという面ではかなり出遅れてしまいました。
そんなとき緒方貞子さん(国連高等難民弁務官として日本人女性初) の以下の言葉に出会い、救われました。まだまだこれからです!
「女性には男性と違うサイクルがある。だから焦って目標を決めてしまうより、自分のサイクルで生きながら長期戦でかまえたほうがいい」
言葉と女性の生きかた、、
話が二つに分かれてしまいましたが、こんな経験を活かしながら、ご家庭とお子様の学習サポートをする塾として15年目を迎えることができました。
これはひとえに、皆様のご理解・ご支援をいただけたからにほかなりません。
2日後の4/16をもって “あかつき塾一周年”となります。
今、新しい机と椅子を用意しているところです。気持ちを新たに学習環境を整えています。
元気なみんな👦🏻🧒🏻にふさわしく、アクセントカラーはオレンジ🧡。
ベースカラーは落ちついて学習できるグリーン💚かブルー💙です。
みんなに喜んでいただけたら嬉しく思います。明日またお待ちしております。