【令和7年 2025年 愛知県公立高校入試 国語 傾向予想(中編)】
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前編からの続きです。
愛知県の公立入試の古典が、「漢文」や「漢文っぽい古文」に片寄りがちなのには、言葉づかいだけではなくて、根底に社会や人間についての楽観的で肯定的な思想・考え方がある文章を出題しようという意図があるように思われます。
つまり、「上の立場にいる者が正しい行いをしていれば、民衆も自然に正しい行いをするようになる」「正しい考え方は世の中に自然に広まっていくものである」というようなことを述べている文章が出やすいということです。
時にかなり難解な文章が出されますが、基本的にはそのような楽観的なことを述べているものです。
だから、ものすごく難しくてぜんぜん読み取れないという時は、大筋ではこのようなことを言っているのだなと考えて各設問(特に文章の主旨を問う問題)に向かってください。
また、漢文、漢文的な古文では、人名や地名がぜんぜん人名・地名らしくない場合があります。これも文章を難しく見せている一因です。でも(注)を見れば簡単にわかります。(注)をしっかり見ましょう。(注)を読まなければわからない問題がよくあります。時には(注)を見ただけでわかってしまうこともあります。
後編へ続く…