【2022愛知県公立高校一般入試Aグループ社会講評】Bグループ予想も
例年通り、歴史・地理・公民の3分野から、表やグラフ、地図などのさまざまな資料を考察し判断する問題が多く出題された。全体の難易度は前年と比べてやや易化したと思われる。
今年度は、昨年度みられた大学の共通テストのような高いレベルの資料問題はみられず、数値の比較など比較的容易に判断できる問題がほとんどであったため、一定以上の学力のある受験生にとっては、ここ数年間で最も取り組みやすかったと思われる。
次年度よりマークシート形式に入試が変わるのを意識してか、語句を記述問題させる問題が1問へと大きく減少した。一方、選択問題では、選択肢を「全て選べ」という形式が3問も出題された。これまでみられなかった3つの文の正誤を判断する私立入試のような問題も出題された。
【公民分野】
教科書最後にある国際社会分野から国連やSDGsなどが出題されたが、この分野は学校によっては未習のところもある。来年度は入試の日程が早くなるので、来年度からこの単元の出題はますます躊躇われる。そのため今年のうちに出題しておいたと推察される。
【歴史分野】
特に資料が易しく解きやすかったと思われる。近現代からの出題が少なかったのも大きな特徴である。
ポイントは次の①②の2問であったと考えられる。
①自由民権運動についての時代整序問題が出題され、例年になく選択肢の期間が短かった。
②論述問題は、15字で論述させた上でさらに言葉の組み合わせを判断する完答問題だった。
【地理分野・公民分野】
完答問題は増えたものの、例年と比べて解きやすかった。
【Bグループ出題予想】
Aグループで出題の少なかった近現代は、念のため今一度見ておいたほうがよいだろう。
公民は「企業」「社会保障」「内閣・裁判所」「人権・憲法」を確認しておこう。