【過去問・予想問題集の正しい活用法】

昨日は市販の予想問題集について書きましたが、予想問題集をやるのは最後の最後です。

過去問や予想問題をやる目的は、時間内にアウトプットする練習を通し、出題傾向や時間配分に慣れることです。

答え合わせして赤で直して終わりなら、それは「勉強」ではありません。

ここを勘違いしていると「頑張っているのにできない」となります。勉強した気になっている子の典型です。「基礎ができていない子ほど過去問をやりたがる」というのは、どの塾でもよく聞く話です。

勉強は、基礎を固め、応用力をつけ、苦手をつぶすことの繰り返しです。

受験前の勉強も基本的には同じです。ただアウトプットの割合が増えるだけです。これを勘違いし、過去問・予想問題を解きまくるのが勉強だと思わないようにしましょう。

過去問や予想問題勉強するのではなくそれら勉強をしてください。


【過去問・予想問題集の正しい使い方】

解き終わったらすぐに間違えたものを解き直す。「解答を見てわかった」だけで終えるのは既に卒業しているはず。

同時に、受験生なら以下をチェックする。

・時間があったらできたのか。

・計算過程でどう間違えたのか。

・必要な知識が足りなかったのか。

・問題の意味自体がわからなかったのか。

・あと何に気づけば解けたのか、気づかなかった視点を身につけるにはどうしたらよいか。

洗い出す。

洗い出した部分の解説を読み、解き直し、さらに該当部分の教科書に戻り周辺のページと共に手持ちの参考書などの同範囲でさらに記憶として定着させる。類題にも取り組んでみる。これをやって初めて過去問・予想問を活用した勉強ができた、と言えます。


【上位校の狙い方】

完璧に近い子は、どんなときも確認ページで最初にサラッと記憶漏れはないかを確認しています。数冊やると必ず知らなかったことに出会うので、見つけたらラッキーです。

マーカーを塗り付箋をはり、「マイ記憶漏れチェックノート」にメモしましょう。何回も間違えるものは「マイ苦手ノート」にも追加を。

ノートにはナンバーをつけていくとよいですね。そのノートは財産です。上位校受験生の中で僅差で勝ち抜くには、この緻密な「マイノート」が一番の武器になります。

中2・中1生も、さらには中学受験生もこれを心に刻んでおいてください。実際なかなかここまでやる人はいません。だからやった者勝ちです。ここまでで上位校合格圏内です。


【超上位校を狙いかた】

以上にプラスして、応用・発展問題まで少しずつ負荷をかけ続け、正答率8%以下の問題もできるようにします。

勉強は堅実にやることが大半の90%を占めています。残りの10%は実力に合わせてやるのが得策です。その割合を間違えないようにし合格に近づきましょう。


公立高校過去問題集と予想問題集は、こちらから塾用のをお渡しします。

もう穴が見つかりそうにないほど手持ちのものはやりつくし、それでも余力があるようなら、2月末から市販の予想問題に取り組んでみてもよいでしょう。