【算数・数学の勉強法】図表が書けないならまず真似ること

こと勉強に関しては、まず素直に言われたようにやってみる子が伸びます。自分流で長時間やればよいというものではありません。

一問に悩みすぎる、こだわりすぎる、オリジナルな方法で解きたがる子もいます。考えるのはよいことですが、学校のテスト勉強においては一旦こだわりは脇に置いて、とりあえず言われたとおり、例題どおり、解説どおりにノートに書いてみてください。その際「見るだけ」ではいけません。「できる」ためには手を動かしましょう。

例えば「数学を解く際に図表を書こうにも書けない」と言う子。誰もがいきなりは書けません。

まずは例題を解く時にその図表を真似てノートに書いていますか。そして例題を自分の手で解いていますか。例題を眺めるだけで理解したつもりになり、さあ類題・練習問題へと進んではいませんか。

式の計算でもそう。例題を読んだら一度隠してやってみること。途中式を飛ばさない。

多くの子がすぐに途中式を飛ばし始めます。分数の割り算、これは中3生でも間違えます。前回テストでも一問目の簡単な分数の割り算にひっかかった中3生が結構いました。あとから見たら「ひっかかれ」と言わんばかりの顔をしていましたよね?チャイムが鳴ったら一息置いてから始めてみてください。

とはいえチャイムが鳴った瞬間、普段の癖が出ます。普段から途中式を飛ばさない子は飛ばさない。そして正解。普段から飛ばす子は案の定不正解。普段やっていることが本番に出てしまいます。普段は本番のように、本番は普段のように、取り組みましょう。

もう一つの例としては、「補助線の引き方がわからない」があります。

まずは例題の図形をノートにフリーハンドで写し、補助線も例題どおりに入れてみてください。問題の図形をそっくりに描く練習をしてください。

正確に描けるようになればなるほど補助線も見えてくるようになります。図形は大きく描くように。多少高くても最初はドット罫線入りがよいでしょう。

・勉強は頭の中だけでやらない。

・例題を飛ばさない。

・例題も手で解く。

・図表は例題の真似をして書いてみる。

・途中式を飛ばさない。

フリーハンドでそっくりに図を描く

・ノートは広く使う。

補助線の引き方はすぐには身につきません。数学特訓で早めに「面積比」「相似」に入る必要があります。

中3生の難関「相似比」もどこに目をつけるかはフリーハンドで図を書き比を書き込んでいく中で次第に見当がついてきます。解説や教えてもらった紙を見て、式だけ立てて答えが出せても「自分でできるようになった」とは言いません。

繰り返しますが、「わからないから書かない」のではなく、「わからないなら真似して描く練習」を繰り返してください。

(ピアノで弾けない部分があれば、そこばかりまず右手だけ何回も、左手だけ何回も、別々に滑らかに弾けるようになったら、次第に両手で合わせていきますね。それと同じです。)

ほとんどの子の「苦手」は、得意になるほど練習していない、それだけです。

⚠️また、「基本は大丈夫だけど応用がちょっと…。」という子も本当でしょうか。意外と基本も怪しいのではありませんか。

次のテストこそ準備万端で迎えましょう!準備はもう始まっています。