【勉強体質を作る塾】〜「やらされ勉強」を逆手にとる
少し前に、某有名講師がテレビで
「やらされ勉強のうちはやる気が出ない」
という発言をしていたようですね。たしかにそのとおりだと思います。
私はその番組全体を見ていないので、詳しくはわかりませんが、この発言部分にもし同意するだけで終わってしまっていたら、あとから後悔することになります。
「こんな有名な先生も言ってるし、やっぱり自然にやる気になるの待っていればいいんだ…」とホッとしてしまい、結局そのまま…
そんな状態になっていませんか?
もし今、小学5・6年生だとして、学校の宿題しかしていないとしたら、明らかに学習量不足です。小学生のうちは学習量不足に気付いてはいても、テストも「まあまあ」だし、「塾はまだいいかなあ」と思いがちです。
しかし受験学年が近くなってくると、今まで本人任せにしておいたにも関わらず、急に焦ってくるものです。
そして以前にもブログで書きましたが、「短期間での成績アップを買いに来られる」わけです。
(「探検家になるから学校には行かない」「職人や芸術家になるんだ」など、強固な家庭方針があるご家庭は別です。)
ただなんとなく、、とりあえず、、忙しいから仕方ない、、という理由で、教育責任を「放棄」とは言わないまでも、「本人の自主性に任せておく」というのはどうなんでしょうか。
「子どもの成績がいまいちで、、」と心配し悩んでいるようで、「どこかで他人事」ではありませんか?
いつか子離れは必要です。「いつかは他人事」にならなくてはいけません。
しかし少なくとも小学生の間、「どこかで他人事」、綺麗に言い換えると「本人の自主性に任せてある」としたら、それなりの成績でも仕方がないでしょう。
環境整備や協力を惜しんでいるにも関わらず、「テストの点数だけ見て子どもに当たる」ことは理不尽ですね。
結局、学年が上がるにつれ、多くの親御さん方の中には、「高望みはしないけどできるだけいいところに行ってほしいなあ」という淡い期待がふつふつと沸いくるものです。
それなら、「自主性うんぬんに任せる」などと、一見ものわかりのよい親ぶらずに、最初からやらせたほうが楽ですし、結果もついてきますよ。
というのが結論です。
「小学生のうちはさせないとやらない」いうとすぐに「昭和感」「詰め込み教育」と揶揄されますが違います。
「やらせる、やらされる」という感覚を無くすのです。
「やらされる」という受け身感を感じる前に、「勉強って毎日やるもんなんだな」と刷り込んでしまうということです。
毎日やっていれば、わかるできるようになります。先取りもできます。
身近に勉強がものすごくできる子っていませんか? その子たちの大半は、ほんの一部を除いて特別頭がいいわけではなく、
「徹底した習慣化と先取りによる余裕」
によるものです。99%間違いありません。
好奇心をそそる場に出向き、実物を見たり聞いたりさせましょう。本屋に一緒に行ってみましょう。
それがまず第一歩です。
本当に「与えられた場所で咲きなさい」「オンリーワンになればいい」と思っていますか? (実は「オンリーワンになる」ほうが難しいんですよ。)
安易な言葉でごまかすことなく、本当の気持ちに耳を傾けてみてください。
そんなご家庭と共に歩んでいきたいと願っています。
一生ブレない学習習慣は、小学生から。
共に勉強体質をつくりましょう。