【令和7年 2025年 愛知県公立高校入試 国語 傾向予想(前編)】
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愛知県公立入試の古典に関してぜひとも知っておいてほしいこと
大設問四の古典には、2023年、2024年と2年続けて漢文(書き下し文)が出題されたので、今年は古文が出題されるのではないかといろいろなところで言われています。
2022年までの、AグループとBグループの二回テストが行われていた期間は、AとBのどちらかが古文でもう一方が漢文という形が完全に定着していたので(つまり、古文と漢文の出題率は50対50だったので)、その流れからいけば、もうそろそろ古文が出されるであろうというのは大いに納得できることです。
しかし、2022年までの、二種の問題があった期間でさえ古文の問題は、かなり「漢文の書き下し文」っぽい古文であることが多かったということは見逃せません。
文章の調子が「漢文書き下し文」っぽいだけではなくて、出てくる人物も「漢文的」ですし、話の展開も「漢文的」でした(儒学者・伊藤仁斎や詩人・白楽天)。
以上のことを考え合わせると、愛知県の公立入試は、漢文的な言葉づかいや話の展開の理解に重点を置いているようにも見えてきます。
そういうわけで、今年、古文が出題されるとしても、「漢文書き下し文」的な言葉づかいと内容をそなえた文章である可能性が高いのではないでしょうか。そして、もしかすると、3年連続で漢文ということもあるかもしれないという気もします。
それが問題に取り組むこととどう関係があるの? 古文であろうが漢文であろうが同じように分かりにくいだけじゃないか、と思う人が多いかと思います。
そのように思っている人は特にここから後のことをしっかり覚えておいてください。実は問題に答えるときにきわめて大切なことなのです。